はじめに
皆さん、プロテインを飲んだり牛乳を飲んだりした時に、以下の症状が出た事がありますか？
- お腹がふくれたり、けいれんしたりする
- 水っぽい下痢
- おなら
- 吐き気
- お腹の辺あたりからゴロゴロ、ゴボゴボという音おとがする
- 乳製品を含む食事をした30分後から2時間後に突然、強い便意が起おきる
- 上記の症状が当てはまる方は、【乳糖不耐症】かもしれません。ふつうは、250～375ミリリットルの牛乳を飲のむまで、症状は現れません。もし牛乳を何口か飲んだだけで症状が出でるなら、それはおそらく乳糖不耐症によるものではありません。
自分が乳糖不耐症か調べるには？
乳糖不耐症があると、通常は牛乳や乳製品（いずれも乳糖を含んでいる）に耐えられません。
しかし、ほとんどの人は症状が軽度で、少し違和感があるぐらいです。症状が深刻であるならば、内科に行って診察をオススメします。
検査内容は？
医師は、あなたにしばらくの間、乳製品を食べたり飲んだりしないように指示します。それで症状が止まり、再び乳製品を食べたときに症状がまた現れたら、おそらくあなたは乳糖不耐症と考えられます。
医師は息の検査をすることもあります。あなたに乳糖が入った飲みものを飲んでもらい、あなたが吐いた息を検査します。これにより、乳糖がどれくらい消化されたかが分かります。
乳糖不耐症への対策は？
乳糖不耐症は、牛乳を飲まなければ決して症状は起こらないので、牛乳を飲まなければいいだけです。 チーズやバターなどの乳製品は加工の段階で乳糖が分解されていることが多いため、症状は起こりにくいです。 豆乳には乳糖がないので、代用できます。つまり、乳糖が含まれていない製品を選択すればよいのです。
最近では乳糖不耐症の方向けの牛乳やプロテインも販売されています。
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乳糖不耐は改善できる？
「体質だから」とあきらめている人も少 なくないでしょう。
ですが、もしかすると、「乳糖不耐症」は改善出来るかもしれません。
最近の研究結果では、牛乳を少量から徐々に増やして飲み続けることによって、おなかをこわさず飲めるようになるという結果が、国内の臨床試験で報告されました(2020年)。 この試験では、乳糖不耐症と診断された32人に、医師による指導のもと少量の摂取から始め、約40日後には29人(91%)が200mL 程度の牛乳を飲めるようになったとの報告があります。また、乳糖不耐のアフリカ系アメリカ人を対象とした研究(2015年)では、乳糖を含む乳製品を6〜12週間 にわたって摂取し続けることで、不快症状が改善したと報告されています。
乳糖の「プレバイオティクス効果」って? 「おなかゴロゴロ」の原因と考えられる乳糖ですが、健康増進につながる大切な役割も担っています。 「善玉菌」や「悪玉菌」って聞いたことありますか? ヒトの腸内に常在する細菌の中で、ビフィズス菌や
乳酸菌など健康にとって良い作用をするのは「善玉菌」。ブドウ球菌や毒性の高い大腸菌など、健康にとっ て悪い作用をするのが「悪玉菌」と呼ばれています。また、普段はどっち付かずで、何かのきっかけによって 悪さを始める「日和見菌」もいます。近年、腸内細菌のバランスは免疫など全身の健康に大きく影響するこ とが分かり、大変注目されています。
こういった研究結果もありますが、症状が重い方などは、医師に相談をしてサポートを受ける方が良いでしょう。
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